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さまざまな心理療法（当院の治療法）

メンタルクリニックいたばしでは、ただお薬を処方するだけでなく、患者様との対話を重視したカウセリングやお子さんに向けた遊戯療法など、様々な心理療法を取りいれています。
また、治療をして終わりでなく、就学や就労、復学をめざす方には、当院2階の施設にて専門のプログラムもご用意しております。ご興味のある方は、ぜひ一度ご見学にいらしてください。

カウンセリング

カウンセリングでは、主に対話を通した面談によって、患者様の認知・情緒・行動などに専門的な知識や技能を用いて働きかけ、心理的な問題の克服にむけて、心と向き合う作業をお手伝いします。そのため、「アドバイス」とは異なり、明確な解決法を提示することは基本的にはありません。

患者様がカウンセリングを通して自己理解を深め、より主体的に問題を解決していけるようになることが目的となります。カウンセリングには様々な方法があり、患者様の抱える問題の性質や置かれている環境、あるいは症状に合わせて適した方法が選択され用いられます。

対象となる方

カウンセリングは言葉でのやり取りが中心となりますので、言葉によって自分が何を思っているか、感じているかを伝えることができる方が対象となります。主に心理的原因によって生じる心身の機能が低下している方や対人関係の問題を抱えた方にお勧めです。

料金

一般　6000円/1回（45分）　高校生以下　3000円/1回（45分）※税込
※こちらの治療は自由診療となります。

遊戯療法

遊戯療法は、言葉が未発達で、自分の気持ちをうまく表現できないお子さん向けの治療法です。

「安全」や「自由」が保障されているプレイルームで、遊びを通して外には出せなかった感情や葛藤を自由に表現したり、お子さん自身が本来の自分を発見したり、治療者に受容・共感されることによって他者への信頼感を構築したり、自分の存在に対する自信を回復したりすることで、情緒的あるいは知的な安定と発達が可能となります。

また、遊戯療法と並行して保護者面談を実施することもあります。お子さんを取り巻く環境に働きかけることで、問題が解決していくこともあるからです。保護者面談では情報収集だけでなく、保護者への援助によって家族関係を安定させ、どのようにお子さんと関わっていくかを一緒に考えていきます。

対象となる方

概ね、3歳から思春期が始まる頃（12歳程度）の方が対象となります。情緒的な問題や対人関係の問題など、お子さんの幅広い心の課題に対応します。

料金

一般　6000円/1回（45分）　小学生以下　3000円/1回（45分）※税込
※こちらの治療は自由診療となります。

箱庭療法

箱庭療法は、砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置き、また砂自体を使って、自由に何かを表現する治療法です。箱庭療法だけを独立して行うことはなく、カウンセリングや遊戯療法の中で適宜用いられます。

言葉にならない葛藤やイメージ、無意識的なものが表現しやすく、言葉を遣うことが苦手な方でも自己表現が可能となります。内面から湧き出てくるものを自発的に箱庭に表現することが、思考だけでなく、感覚や直観、感情も含んだ体験となります。その体験が、無意識をイメージ的に表現し理解することで心の統合を促し、心のバランスがとられるとともに、人格の発展、自己治癒力を促すと考えらえています。

対象となる方

概ね、3歳以上で上限はありません。玩具をもって遊べる年齢なら何歳でもできますので、心理的な課題を持たれている方に幅広く用いられています。

料金

一般　6000円/1回（45分）　小学生以下　3000円/1回（45分）※税込
※こちらの治療は自由診療となります。

認知行動療法

認知行動療法とは、物事の受け取り方、受け取り方の癖を発見し、物事がうまく進むような方向に受け取り方を変化させる事です。人によっては薬より効果が早くあらわれることもあり、辛い気持ちを軽くするのに効果的と注目されています。

「認知」とは、物事の受け取り方の事です。同じ空間で同じ出来事に合ったとしても、感じ方、受け取り方は人それぞれ違います。たとえば、2日間旅行に行き、2日間通して曇り空だったとします。「晴れなくて残念」と思う人もいれば、「雨が降らなくて良かった」と思う人もいるでしょう。このように認知は人それぞれですが、認知が違うこと自体は悪いことではありません。このような認知の違いが「個性」にもなります。

ただ、精神状態によっては認知にかたよりが出て、物事をネガティブな方向ばかりに受け取ってしまうこともあります。人に怒られた時、「自分に価値がないから怒られた」と思う人「今後のためを思って怒ってくれている」と思う人がいるとします、考え方としては前者の人は自分が辛くなる受け取り方になります。認知行動療法は、このような自分の受け取り方を知って、考え方の方向を変化させていくことから始まります。