暴力は必ずと言ってよいほど習慣化します。ですから初期の段階で、断固としてやめさせる必要があります。両親がそろって立ち向かいましょう。母親と二人きりの場面で暴力をふるわれそうになったら、まず逃げましょう。そして、早いうちに専門家の援助を求めましょう。また、分裂病やシンナー中毒などで暴力をふるうこともあります。
うたがわれる病状はこちらです。詳細をご覧ください。
目をパチパチさせる、肩を奇妙にゆするなどは、チックと呼ばれる症状です。これだけでしたら親御さんが過剰に心配したりしなければ、自然に治る場合がほとんどです。しかし、あまりに症状が強く、そのことを学校でからかわれたり、音声チック(汚い言葉を繰り返し怒鳴ったりする)が加わったりするトゥレット障害になりますと、お薬による治療が必要です。
病状についての詳細はこちらをご覧ください。
家ではよく喋るのに、学校では全く話さない。これは選択性緘黙と呼ばれる病気です。治療としてはお子さんやご家族への対応とともに、遊戯療法などで葛藤を探って行くことが必要になります。
病状についての詳細はこちらをご覧ください。
多動で、注意の集中が困難で、衝動的、また学習面や情緒に障害があり、保育園や幼稚園、小学校などで集団活動に困難を生じる場合は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の可能性があります。
効果的な薬はありますが、成長を抑制する副作用があるため、医師による慎重な投薬が必要です。
病状についての詳細はこちらをご覧ください。
視線を合わせようとせず、表情にも乏しく、ほかの子と一緒に遊ぼうとしない。そうかと思うと奇妙なこだわりがあったり、同じことを長い時間続けたりしている。幼稚園や保育園時代にこのような特徴があったら、自閉スペクトラム症を疑う必要があります。これらの兆候は3歳以前にすでに出現しています。
病状についての詳細はこちらをご覧ください。
人の視線が気になる場合、単なる人見知りから、統合失調症(精神分裂病)まで、さまざまな病態が考えられます。中でも多いものは思春期・青年期に起こりやすい視線恐怖(思春期妄想症)という病気で、対人恐怖症の一種です。ご本人にとってはとても苦痛なので、気のせいだとか、ばかばかしいなどと言わず、根気よく治療を受けさせてあげましょう。
また、視線に意味付けをしたり、被害的に解釈したりする場合は、統合失調症の可能性があります。これは100人に1人くらいがかかる、とてもポピュラーな病気です。今は良いお薬も出ているので、早期に治療すれば、完全に良くなる割合が非常に高いです。
各病状についての詳細はこちらをご覧ください。
このような症状は、意欲低下と呼び、うつ病を中心とした気分障害で典型的にみられます。ことにうつ病(あるいは躁うつ病のうつ状態)では、朝に症状が強く、登校や出勤がおっくうになります。しかし、場合によっては、ご本人が憂うつな気分を感じていらっしゃらないことがあります。その際は、睡眠や食欲に注意して、それらも低下しているようでしたら、ご家族が受診を促しましょう。
不眠症(睡眠障害)や、ある種の神経症、人格障害などでもおっくうになることがあります。これらももちろん治療の対象です。また、統合失調症(精神分裂病)の初期にこの症状が現れることがあります。この場合早期治療がきわめて重要です。
各病状についての詳細はこちらをご覧ください。
まず考えられる原因は、下記の3点です。
また、強迫症や、統合失調症でこのような状態になることもあります。
各々治療法が異なりますので、まず原因をはっきりとさせることが大切です。そして薬が有効なものであれば、早期に状態は回復します。心の悩みが主体である場合は、じっくりと治療する必要があります。
3.不登校の場合、低学年ですと分離不安(主として母親から離れる不安)が原因になっていることが多く、短期間の治療で復学できることが多いです。
なお、高学年になればなるほど自我同一性(アイデンティティ)の確立への問題や、背景に精神疾患が隠れている場合が多くなりますので、焦らずに治療に取り組むことが重要です。自我同一性(アイデンティティ)の確立については、復学が本当に最善か考える必要もあります。
成人の場合は、何か職場でストレスとなっている対象があるのかもしれません。そんなときは、じっくりと本人の話に耳を傾けてください。しかし、うつ病やアルコール依存症などが原因で、気力がなくなっている場合も多いので、このようなときは治療が必要になります。
各病状についての詳細はこちらをご覧ください。
最近は不況の影響もあり中高年の自殺が目立ちます。そんなニュースに接するたびに、わたくし達こころの病気をあつかう人間はやりきれない思いになります。例えば、お父さんがふさぎこんでいたら、睡眠や食欲に注意してあげましょう。朝早く目が覚めたり、食欲が低下していたりしたら、うつ病の可能性が高いです。
うつ病になりやすい人は、自分からはあまり弱音を吐きません。早く治療を受けさせましょう。
病状についての詳細はこちらをご覧ください。
重症の対人恐怖(社会不安症)やパニック症でも閉じこもることがあります。
このような場合は、本人も苦痛を感じているので神経科の受診に結びつけやすいと思います。これに対して分裂病質とよばれる人格障害の方や、こじらせた不登校の場合には本人はなかなか専門医を受診したがりません。また、うつ病や統合失調症(精神分裂病)でも閉じこもることがあります。まずはご家族が神経科などの専門医へご相談されることが大切です。
各病状についての詳細はこちらをご覧ください。
10代から30代でこのような症状がある場合、統合失調症(精神分裂病)の可能性が高いと言えます。統合失調症(精神分裂病)といってもタイプはさまざまです。世間で思われているほど重症例ばかりではありません。早期に治療を開始することが重要です。
病状についての詳細はこちらをご覧ください。
双極性障害(昔は躁うつ病と呼ばれました)の躁状態である可能性があります。社会常識から逸脱した行動をする可能性もあります。本人の名誉のためにも、早期の治療が必要です。
病状についての詳細はこちらをご覧ください。
お酒が原因で大切な家族や友人との関係にひびが入ったり、仕事で遅刻や欠勤が多かったりすれば、アルコール依存症の可能性が高いと言えます。
やがては職場も解雇され、家庭も崩壊してしまう可能性が高いです。入院も含め早期に断酒する必要があります。まずはご相談ください。
いわゆる拒食症(神経性無食欲症)です。若い女性に非常に多い病気です。中には隠れて過食し、自分で嘔吐することもあります。やっかいなのはガリガリに痩せているのに、自分では太っていると信じ込んでいることです。本人は、病気だとも思っていません。
しかし、放っておくと身体合併症を起こしたり、場合によっては死に至ったりすることもあります。根気よく治療に結びつける必要があります。まずはご相談ください。
うつ病の場合、自分はまったく価値がない人間だと思ったり、悪いことをした、申し訳ないことをしたと思ったり、このままでは家の経済が成り立たなくなると思い込んだり、何か悪い病気にかかってしまったと思い込むことがあります。この場合、治療がきわめて重要です。
各病状についての詳細はこちらをご覧ください。